岩手みちのくあかね会[ホームスパン]のもつ不思議な温かさと力

こんにちは!イーエムジャパンネット通販店長の高橋です。

冬になると、沢山の方からホームスパンのマフラーのご注文を頂きます。
去年、NHKのBS番組「イッピン」で特集が組まれ、放送された翌日は
メール殺到、電話が鳴りっぱなしで、大変でした。

 

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なぜかというと・・・
みちのくあかね会さんには、FAX兼TELが1回線だけ。
担当の小林さんは、1965年、あかね会創業当時からの現役バリバリの方!
ホームスパン一筋のパソコンやメールとは無縁の職業婦人だからです。

とにかく、私には電話をする以外、無力でした。
沢山のお客様からのご要望にお応えするには?
みちのくあかね会さんに在庫確認や製作をお願いするしかないのです。

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でも、ラッキーなことに、電話がつながり、在庫もあって
たくさんのお客様に、ホームスパンをお届けすることが出来ました。
今年も、寒くなり、多くの方からご注文が届いています。
今日は、なぜ、ホームスパンが多くの人の心をつかんで離さないのか
そのわけをお話しましょう!

明治時代に英国人宣教師によって伝えられたというホームスパンは、
現在、産業として行われているのは、世界でもここ岩手のみです。

 

 

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55年前、岩手県初の女性県会議員、横田チエが女性の働く場をと
盛岡市内の古い病院の建物を移設し、共同作業所を立ち上げました。
当時は、多くの女性が子育てしながら仕事をする場はありませんでした。

技術面では、当時、日本一といわれた及川全三の弟子である福田ハレが
手先が器用で粘り強い盛岡市の女性たちに、技術と伝統を指導し
女性たちだけの力で、1965年に「みちのくあかね会」が誕生したのです!

 

創立時の規約に、女性だけで運営、女性しか株主になれないとあります。
すごいですね。現代でも男女雇用制があっても女性の社会進出は難しいのに。
みちのくあかね会さんのこの規約は、現代でも守られており、
社長さんから、企画、染め、織りなど工房の運営は全て女性だけです。

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技術面でも、全てが、みちのくあかね会のオリジナルです。
みちのくあかね会だからこその「色あい」(つむぐ時の色糸の混ざり加減や太さ)
織り(縦糸と横糸のかけかた)が、なんと5000通りもあるのだとか。

明治からこの、気の遠くなる手間隙のかかる手作業は変わってなく、
その「手作業」が織り成したホームスパンの価値とすばらしさを
真っ先に再認識したのは、代官山のスタイリストさんたちでした。
2005年頃のファッション誌のモデルさんたちがさりげなく身につけてた
マフラーや帽子がみちのくあかね会の作品でした。

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女性だけの工房だけにあって、女性の心もつかめたのでしょう。
イーエムジャパンでも若い女性から、お電話がかかってくるようになり、
毎日、たくさんの方からご注文をいただくようになったのです。

工房の名前どおり、赤系の色に特色があるのだとか・・・。
創設当時からの伝統的なレシピに、新しい若い染め人や織り手さんが、
常に新しい感覚をプラスして現代の「みちのくあかね会」さんが
今の日本を代表するホームスパン工房として存在しています。

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みちのくあかね会さんの工房に2度ほどお邪魔しましたが、
1962年の創設以来、働いてらっしゃる方に何人にもお会いしました。

毎日、お電話でお話する企画の小林さんもそのお一人。
創設時は、レシピも少なかったはず。
55年の間に、多くの染め人、織り手さんと一緒に、
5000までレシピを増やしていかれたはず。

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羊毛は全てホームスパン発祥のイギリスから輸入。
輸入羊毛代金が高騰して大変なのだそうですが、
英国特有の湿気と風土で育った羊毛が一番なのだとか。
これだけは譲れないそうです。

おおまかに白い糸は白い羊さんの毛色そのまま
黒い糸は、黒い羊さんの毛色で染めていません。
クレーは白い糸と黒い糸のより合わせ(紡ぐときの混ぜ具合)

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鮮やかな色糸や淡い色糸は白い羊毛を染めてカーリングし
微妙な濃淡やミックスすることで、みちのくあかね会色に仕上げます。

さらに、紡ぎ加減で、太さや細さや風合いが異なる糸になり
光に当たると、糸のつやや、はだに触れる感覚が全て違ってきます。
その何十通りの、いえ、ミックス加減は、そのときの偶然性も兼ね
糸になるまで、何百通りの仕上がりになります。

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その糸を、タテに何本、横に何本かけるかで、また何十通りに
織り方も、綾織、平織りなどさまざまにあるわけで、
詰めて、強めに仕上げるか、ざっくり織るかで、風合いは10倍も変ります。
羊毛から、1枚のホームスパンが出来上がるまで、
あかね会にたずさわる全ての人の感覚と技術がかかわっているのです。

工房で、何十年も織ってきた方は
「何年、織ってても、毎日ちがう、毎日、工夫するんですよ。」
どの方も、75歳以上の方ですが、今でも第一線でお仕事をされています。

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その方たちが、毎日が進歩と工夫の連続で、美しい色糸1本、1本を
その季節の時空と膨大な時間を織り込んでいるわけですから、
もう、製品ではなく、芸術性のあるみちのくの最高の工芸品といえます。
だからこそ、手にした瞬間、やさしい「体温」みたいなぬくもりと
なんともいえない高尚な存在感を感じるのかもしれません。

NHKのBS番組「イッピン」で放送された後は、
企業のTOPや男性のファンが増えました。

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仕事でホームスパンをお届けした方から、こんな良いものをと!
感動とお礼のメールを頂きますが・・・
お恥ずかしいながら、お電話でお取次ぎしているだけ
全て、みちのくあかね会の作品のもつ「力」がお客様の心を打つのです。

今日も最後まで読んでくださいましてありがとうございます。
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